
ちょっと前に木版画をやった。おそらく小学生五年生とか以来だったと思う。無知に等しかった。
昨今、技術的な発展もあってかデジタル作品の存在が揺らいでいる感覚がある。絵を描いている人の多くがアナログ作品に目を向けているなか、アナログを手頃な値段で多くの人の手に渡す手段として自分は木版画を選択した。好きな作家のアナログ作品が家にあると嬉しいから、それを安価でやりたかった。
いざ、やり出すと思っていたよりも全然上手くいかない。想像していたのは消しゴムハンコのような感じだったので大変さを目の当たりにした時「とんでもないことを始めてしまった」という感覚があった。ある程度形になってからの道のりが長く、試し刷りをしては彫が甘いところを探しては彫っての繰り返し。普段使わない筋肉や指の関節、腕が痛くなったり、タコが出来かけたりとてんやわんや。版が全部出来たら絵の具を混ぜて色を作り刷る。ただ刷るにも頒布枚数がそれなりにあるので一版で一〜二時間を要した。この時期に至っては全てにおいてコツを掴むのが遅かったせいでスケジュールがひっ迫しており、ドタバタの中で度々発狂しそうになった。なんとか形になってよかったと思う。
労力に比例して形になった時の感動が大きく、結果としては楽しかったというのが感想だった、めでたしめでたし。これからもたまに木版画はやりたい。表現の引き出しを増やさねば。
昨今、技術的な発展もあってかデジタル作品の存在が揺らいでいる感覚がある。絵を描いている人の多くがアナログ作品に目を向けているなか、アナログを手頃な値段で多くの人の手に渡す手段として自分は木版画を選択した。好きな作家のアナログ作品が家にあると嬉しいから、それを安価でやりたかった。
いざ、やり出すと思っていたよりも全然上手くいかない。想像していたのは消しゴムハンコのような感じだったので大変さを目の当たりにした時「とんでもないことを始めてしまった」という感覚があった。ある程度形になってからの道のりが長く、試し刷りをしては彫が甘いところを探しては彫っての繰り返し。普段使わない筋肉や指の関節、腕が痛くなったり、タコが出来かけたりとてんやわんや。版が全部出来たら絵の具を混ぜて色を作り刷る。ただ刷るにも頒布枚数がそれなりにあるので一版で一〜二時間を要した。この時期に至っては全てにおいてコツを掴むのが遅かったせいでスケジュールがひっ迫しており、ドタバタの中で度々発狂しそうになった。なんとか形になってよかったと思う。
労力に比例して形になった時の感動が大きく、結果としては楽しかったというのが感想だった、めでたしめでたし。これからもたまに木版画はやりたい。表現の引き出しを増やさねば。